豊蔵謹製 そば道具 黒柿四方止め上桐まな板
■蕎麦切り用のまな板の特徴
蕎麦を切るまな板は、家庭用まな板に比べ横幅が長いのが特徴。打ち粉をはらうスペースを確保するのと、包丁の補佐役である小間板が、まな板から落ちないようにするためで、まな板の材料は、包丁の刃をやさしく受け止める桐を使用。反り止めと補強の役割がある渕は、日本を代表する銘木黒柿を使用。

■詳細説明
蕎麦道具の中で、もっとも消耗頻度が高い蕎麦用まな板。四方の反り止めを黒柿で固定することで、まな板全体の反りや、ねじれを押さえ、中央の切板は、黒柿の渕より高くした。鉋がけしやすく、鉋で表面を薄く削ることで、まな板の表面を再び新しい木目に変える。末永く使い続けていただきたい思いで企画・開発。削り台で、鉋がけするイメージと、その機能を、そのまま蕎麦専用のまな板として、デザインしました。


■蕎麦打ちをするお客様との試行錯誤により開発
打ち粉の量は少なめで。蕎麦包丁の刃先をやさしく受け止めるため、手首の負担を軽減するメリットがある。古くなった桐ダンスの表面を鉋がけして再利用するなど、良いものを長く、使用する。自然にやさしい先人の知恵を生かしました。

■その後の改良点 
桐板と、渕との段差は蕎麦の刃先が、宙に浮いた状態になるため、刃先が、まな板に食い込みにくく、スムーズにスライド切りできる。 鉋がけでより正確な面を出すために考案した蕎麦切りまな板です。


 ■黒柿への思い。
黒柿材は、日本古来から箪笥や火鉢の渕に使用されてきました。日本特有の風土である四季を長い年月、繰り返し育った黒柿材は、静寂そして優雅さがある。窓枠のように囲うことで、木目が連動して流れるような感覚を味わせてくれる造りは、どこか日本の古き良き時代を感じさせてくれる。


■お客様の声
・毎日使用するからこそ丈夫で切りやすいまな板を探していた。まな板は、消耗品と思っていたが、このまな板は、生涯使用したい素晴らしいまな板です。

・蕎麦を切るとどうしてもイカダになっていた。自分の切り方のせいかと思いっていたが、この切板を使用しイカダにならないことがわかり、
 それ以来、切りが楽しくなった。




■感謝の気持ち。
本当にありがとうございます。
東京の老舗の蕎麦屋をはじめ、高い評価を頂いているまな板は、毎日何度も何度も使用される道具であるからこそ、その耐久性には、長い年月をかけ日々改良、追及を繰り返してきました。和食が無形文化遺産和に登録されたことにより、蕎麦に関心を持つ方が増えてきた。蕎麦の美味しさ、蕎麦打ちの楽しさを、蕎麦道具を通じ、これからも陰で支えていきたい。
鉋削り台をモチーフにしたまな板は、鉋がけしやすく何度も再生可能な蕎麦切板。空気分を多く含んだ桐材は、弾力が強く刃の跡も残り難い。その渕を囲む日本を代表する黒柿は、桐とは正反対で硬質で衝撃にも強い。毎日酷使しても耐えられる強度を持ち、その重さゆえに安定した蕎麦切りができる。蕎麦打ちを指導する先生方や、本職の藪蕎麦屋さんなど、多くの方に、長年愛用され続けてきたことで、より使いやすい道具へと進化してきました。プロ使用のまな板でありますが、黒柿材を部分的に使用した、低価格のまな板も製造しております。プロのみならず、趣味で蕎麦打ちをする方にもぜひ、ご使用いただき、使い手の気持ちを第一に考えた道具の 良さを実感いただきたい。 <対話型審査での確認ポイント> のし板に固定するストッパーは押し出し式で、二箇所に取り付け。 真っ直ぐな蕎麦を切るにの欠かせない機能。弊社伝統の技術です。
home 頑固そば道具 会津 中村豊蔵 ホームページ トップへ